(2015/04/21)
12月5日(土)15時、神奈川教会3階ホールで、信徒部恒例の「講話と夕食の会」が開かれ、金光教平和活動センター(KPAC)の理事である小田原教会長・宮川昌也先生の「フィリピン・スタディ・ツアーに参加して」というお話を聴かせて頂きました。
KPAC では、フィリピンの首都・マニラの貧しい子供達、そしてタイの農村部に住む貧しい人々に支援活動を行っています。スライド装置を使って、写真をたくさん見
せて頂きました。まさに百聞は一見に如かず。映像で見せて頂くことで、厳しい貧しさを実感できました。
路上生活者がビルの谷間や橋の下に、鶏小屋か犬小屋 としか見えないような中に暮らしていて、しかもそこで子供を産み、育てています。虐待、育児放棄、行き場のない子供たちは、ギャング化しています。そうい う状況を救いたいと、ささやかながら金光教は拠点を設け、活動をしています。主に幼児に対する給食、養護、教育活動のほか、職業訓練も実施されているそう です。
写真の遠景には高層ビルが写っていて、経済格差の大きさは驚くべきものです。異国の格差の問題など、日本に住む我々には関係ないようです が、東南アジアの安い人件費を当てにして、日本の経済発展が成り立ってきたのだ、とも言えますし、経済格差は地球的規模でさまざまな問題を引き起していま
す。
イスラム国やアルカイダなどによる憎むべきテロも、東西の格差が生んだ産物だと言えるのだとか。他国の貧困やそこから派生している問題を、他国のこと として切り捨てないで、自分達のこととして考え援助させて頂くことが、格差を解消していくための、気の遠くなるような道のりの始めの一歩ではないかと思い ます。
私自身は高齢で、現実に活動することはできませんが、せめてわずかでもお金を出すことは可能かと思いました。
KPACでは寄付を受け付けています。自分が旅行や音楽会など楽しいことを経験させて頂いたら、その感謝の気持ちをお金に託して寄付させて頂こうと、殊勝な気持ちにさせられた一夜でした。出席者は11教会から24名でした。
(大塚東子)