「戦後80年を迎えて」
神奈川山梨教会連合会
会長 山田 信二
今年は、第2次世界大戦が終結して80年です。それは、各地での空襲、沖縄地上戦、原爆から80年ということでもあります。そこで、当連合会の基本方針の冒頭に「戦後80年を迎え」というフレーズを入れました。
歴史を振り返れば、金光教もあの戦争では多大な苦しみと損失を受けました。私の母は神奈川教会の出身ですが、1945年5月29日の横浜大空襲を体験しました。大きな教会の建物はあっという間に焼失したそうです。その他にも多くの教会が建物を失いましたし、そのまま復興できなかった教会もあります。信奉者の住居も同じことであり、中には人的な被害を受けた方たちもあったことでしょう。
また、すべての人が神の氏子であると教えられるこのお道が、氏子同士の殺し合いである戦争に協力したということもありました。教団としてはある意味で教えを捻じ曲げ、教師信徒を問わず、道の教えに生きる青年たちがその戦争に駆り出されて行きました。物的、人的な被害もさることながら、神様の願い、教祖様の教えに反した生き方をせねばならないということも、戦争の恐ろしさであります。
今、80年という節の年を迎え、そのような苦しみを二度と現実のものにしてはいけない、また現在行われている戦争の解決を祈り、平和のための行動していかねばならない、という決意を新たにしたいと思います。
連合会の活動も、本教の大目標である「世界の平和と人類の助かり」という願いを根底に持って進めて行きたいと願っています。どうぞよろしくお願いいたします。