2020年女性のつどい (子安教会)

(2020/08/29)


 8月29日(土)午後1時半、子安教会で、女性のつどいが開催されました。

 

 今回は村田光治先生の奥様・中尾教子さんのお話で、講題は「元気なうちに知っておくスマホの三つのこと」 午後1時少し前に教会に到着しましたが、会場のお広前はすっかり冷えていて、猛暑の日の何よりのご馳走と、お心遣いを有難く思いました。定刻、司会進行役の山田初子さんのご挨拶から始まりました。

 村田先生のご祈念に続いてご挨拶。
「コロナ感染症の拡大で、次々、教会、教団、連合会の諸行事、集会が中止または延期になる中で、一つだけでも、開催出来ることになって、よかった。この喜びを祈りに変えて、来年こそはたくさんの行事が出来るように願っていきたい。本日は有意義な時間になるように願っています」。


 続いて、山口信徒部長から。
「まず、おかげを頂いて開催できることに感謝したい。会場教会の村田先生にはいろいろお心遣いを頂いて、お礼申し上げる。信徒部長として活動を始めてすぐに、コロナの影響で何も動けず、行事集会は次々中止になり、少々悩んでいたが、こうして行事が出来ることを、いっそう有難く思える。暑い中参加して下さった皆様には、感謝しているが、有意義であったと喜んで頂けるようなお話になること、間違いなし、どうぞお楽しみに」



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講師の中尾教子さんのまずは自己紹介から。

 出身は香川県、大学生まで参拝していた牟礼(むれ)教会は、福田明先生のご実家である才崎教会の出社に当るのだそうです。その後,仕事の関係で住んだ土地の静岡教会,麻布教会に参拝、そこで村田先生と出会われたとか。子安教会に住みながら、仕事を続けておられます。仕事の時は、旧姓を使っておられるので、そのため、講師のお名前は「中尾教子さん」ということになります。


 教育の情報化、一言で言うと、学校で先生や子供たちがコンピュータを活用することを目的とした仕事に取り組まれているそうです。コンピュータそのものを使いこなすことのほかに、どう活用するか、どう生かすか。例えば、先生が何か手作業を子供に見せたい時、手元は見えにくい。それをテレビカメラで映して、大きく画面に出せば、クラス全員が一挙に理解できる、ということになります。日本は、先進諸国の中では、学校でのコンピュータ活用はかなり遅れているのだとか、ところが遊びの世界では進んでいて、ゲーム機などを持っている子供の数は非常に多い。感染症の影響で学校がお休みになり、オンライン授業の必要性がより高まっている、そのため政府は児童生徒一人に一台のコンピュータの整備を目標にしているとのこと。中尾先生は、教員を対象にした講座や、大学での講義などを受け持ちながら、コンピュータの普及、活用のためのお仕事をされている、ということです。

 次に、中尾先生やお知り合いの体験から。
クロネコヤマトの不在連絡案内が来た。『荷物をお届に上がったが、不在-----』という内容のメールだった。たまたま、近日中に実家から荷物が届く予定があったため、うっかり信じてしまいそうになったが、これは偽物だった。またよくある事例では、間違いメール(メッセージ)が来たので、親切のつもりで返信したら、仲良くなったところで、有料サイトに誘導されるということがあった。他にも、知っている人から「この動画はあなた?」という趣旨のメッセージが来たので、開いたところ、アカウントを乗っ取られたとか,メッセージを拡散させる拡張機能がインストールされてしまった。というようなことが起きている。

 スマホを使って孫の写真を撮り、メールで知人に送ったり、SNSにアップした。が、その写真には、孫以外にもその友人が映っている。了解はとっているのか。写真には人間以外のものも映るが、そこから場所が特定されたり、何か思いがけない秘密がばらされたりということも起きる。レストランでおいしい料理を食べたり、レシピが紹介されていたら、映したくなるが、ほんとうに映していいのかどうか。レストランはいいとして、書店の中の本の一部を写したら、それは盗撮にならないのか。ラインやツイッターに書かれている情報は、ほんとうに正しいのか、その情報は意見なのか事実なのか印象なのか、その見極めをしないで、拡散したら、自分もまたネット社会の中で、知らないうちに偽情報を流す手伝いをしてしまうことになる。


 などなど、様々な事例を挙げながら、ただ便利に使っていると、思わぬ落とし穴に遭遇すること、被害に遭うだけでなく、知らずに加害者になる場合もあることを、教えて頂いた。

 私たちは、子供の時から、例えば食事の仕方なら、「よく噛んで食べるのよ」「好き嫌いはしないでね」などと教えられ、道路の歩き方として、交差点をわたる時は「飛び出さないでね」「左右をよく見て」などと注意を受けながら育ってきた。ところが、メディアとの接し方については、学ぶ機会を持たずに来てしまっている。インターネットが発達した現在は、言わば四方八方から、情報という名のボールが飛んでくる時代、やたら入ってくる情報が、事実か意見か印象か、よく確認もせず、鵜呑みにすること、ましてそれを他に拡散することは厳に慎まねばならない。中尾先生のお話を聴いて、そういう実感を深く持ちました。


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 私自身、切手も封筒も要らないメールを便利に使い、原稿を書くにも鉛筆も消しゴムも必要ないツールで有難いとよく利用しています。怖さについても全く知らないわけではなかったのですが、こうして具体的な事例を挙げて解説して頂くことで、改めて怖さを理解し、賢い利用者にならねばならぬのだと思い至りました。示唆に富んだ有益なお話を聴かせて頂きました。

 本来なら、講話のあとに懇談会を持つところですが、感染症のこともあり、今回は質疑応答だけで、閉会行事に移りました。長く女性のつどいに尽力された吉岡裕子さんのご挨拶と先唱でご祈念を頂きました。35度を超える猛暑日になり、申し込んで下さった12名の方々の中からも、欠席者が出るのではないかと案じていたのですが、皆様が時間前に集合、よく工夫されてわかりやすい講義を楽しく聴かせて頂くうちに、よい勉強が終っていました。暑い中参加して下さった皆様、ありがとうございました。

 来年こそはその他の集会や行事も滞りなく開催できますように、コロナウイルス終息のご祈念にいっそう力をいれることを誓って、散会しました。6教会から12名の参加でした。
(大塚東子)

2020年08月29日