立教160年教師信徒研修会の報告  (令和元年年07月13日)  
                          


713日(土)午後1時から320分まで、かながわ県民センターを会場に、立教160年教師信徒研修会を開催しました。
(15教会から参加者51名)


 今年は立教
160年のお年柄ということで、当連合会からの願い出に応じ、金光教本部から、金光教教学研究所第2部長 高橋昌之師が本部派遣講師として来てくださいました。


開会ご祈念後、山田信二会長が次のように挨拶。

「立教160年にあたり、どの節年をどのように意義あるものにしていくかということに、それぞれに心を砕いておられることと思います。当連合会では、改めて立教という出来事について学び、立教という切り口から教祖様のご信心を頂き直すことを願って、この研修会を開催することといたしました。講師の講話を拝聴し、ご参加のみなさんお一人お一人が、現代社会をどう生きるか、現代を生きる人たちにどう信心を伝えていくかを求めて頂ければ有難いことであります」。

   


つづいて高橋昌之師よりプロジェクターを使いながら「それぞれの立教」という講題で講話がありました。

講師は、当連合会から要望した4つのテーマ、

①「立教」とはどのようなことなのか

②どうして立教は安政61021日と決められたのか

③立教神伝の意味あいとそれを受け止めた教祖様のお気持ち・信心・精神とは。

④立教神伝を、今日私たちはどのように受け取り、どのように信心を展開するべきか。

に応える形で、近年教団が入手した教祖執筆の新資料を紹介しながらレジメに沿ってお話されました。(以下要旨)
 


◎「立教」が安政6年1021日と決められたのは明治43年になってからである。それまでは安政2年が立教の年とされていたが、教祖のご手記が教団に提出され、「金子大明神、この弊切り境に肥灰差し止めるから、その分に承知してくれ・・・」という記述がある安政61021日が立教の日とされることになった。


立教神伝において、教祖様は「金子大明神」(当時の教祖様の御神号)と呼びかけられ、取次を頼まれた。神様は、金子大明神としての教祖様に、人を助ける働きを現すように頼まれたのである。教祖様は、(赤沢文治という個人とは)「別の生」を生きるように神から願われ、自らの願いとされたのではないだろうか。これは、教祖様だけでなく、現代を生きる私たちへの呼びかけでもある。


立教神伝を受けた教祖様は、神前奉仕以外のことから手を引いた。つまり、妻とせにとって、立教は一家の主、夫としての金光大神の「死」を意味していた。そして、試行錯誤の末、とせは家庭の仕事のみならず参拝者の話を聞くなどの御用をされていたと伝えられるように、「一子大神」として神の世界と人間の世界の間で御用に当たられるようになった。

◎長子浅吉は、立教神伝を受けた教祖様の代わりに戸主となることが願われた。まだ15歳であり、その若さで戸主になることは珍しいことであった。教祖様を金づるとみた博徒達に誘われ博打に手を染めることにもなった。家庭の変化に翻弄された面がある。一方で浅吉との関わりで信心するようになる人達もあった。浅吉も「金光正神」としての生を生き、人助けの道を歩むことが願われたのである。


「その時死んだと思うて」という立教神伝の言葉をどう受け止めてゆくか。内田守昌師は、湯川誠一師の「死んだと思えなんだら、思わんでよろしいがな。思わんならんようになったら、思うたらよろしいがな」という言葉を聞き、「その時」が来た時、自分はどうであるか、それこそが問題ではないか、と思った。そして、後年内田は病気で入院し、薬が効かず不安と不満が募る中死ぬ思いをした。そこに親教会長夫人が見舞いに来られ、「お願いしておりますから」と一言。この言葉を聞き「そうか、願われているんだ、何を自分がジタバタすることがいるか」「今日がおかげ日じゃ」と感激した。翌日数値が下がり快方に向かった。

◎またある女性信徒は、長年障害者教育に教師として当たっていたが、社会に出た教え子が「先生助けて。誰も相手にしてくれない。自殺したい」といって訴えてくることから、退職して自費で障害者に働く場を提供する小規模作業所を開設した。この女性にとって、安定した教員生活から不安定な施設開設に踏み出したことは、死んだと思うて欲を放すことであった。

私たちにとっての立教とは何か。それはまず、こちらが願う前に神に願われていることへの気づきである。悠久の時が流れる中で、私たち個人に願いがかけられている。しかし、個人の努力だけに任されているわけではない。教祖や教祖の家族が神号を与えられていたように、個人を越えた生を生きることによって、個人の力ではできないことが可能になる。「立教」とは、それを信じて、神の願いに身を委ねていくことである。


講話の後、活発な質疑応答が行われました。その後閉会式にあたり、大塚東子副会長(信徒部長)は、「家族には、信心すればおかげが頂けるのよ、と言えば通じるところがありますが、他人に信心を伝える時には、今日のような教義的なお話を聞いておくことが力になると思います。
 
ぜひ今日聞かせて頂いたお話を、それぞれの教会でご報告なさってください。そして、次回、このような機会がある時はそれぞれお一人連れてきてください。そのような取り組みが、金光教を元気にしていくことになります。よろしくお願いいたします」と挨拶。記念撮影をして解散しました。


閉会後、引き続き教師部は講師を囲んで教師研修会を行ない、信徒部は委員会を持ち、今年度の残事業の企画を行ないました。